この建物は青山三丁目、外苑西通りからフロムファーストの通りに抜ける通りに佇んでいます。設計は佐々木設計事務所。ランドスケープデザインはPLAT design、照明デザインはソラ・アソシエイツが手がけました。JDCデザインアワード2014BEST100に選ばれた複合テナントビルです。敷地面積752m2、建築面積425ｍ2、延床面積1137m2。鉄骨造、3階建てで全10室、44m2から最大105m2が設定されています。容積に余裕をもたせており、林が切り取られたような庭を通ってエントランスまで続くアプローチは風の通る気持ちの良い空間で青山に居ることを忘れさせてくれます。 敷地は旗竿形状になっており表通りから奥へ伸びていますので、通り側と奥側（右手）で二つのボリュームをつくり、その間をブリッジ（渡り廊下）で繋ぐような構成になっています。どの部屋からも緑を望むことができ、建物にも木漏れ日や緑が写しこまれる、そんな設計になっています。
建物内、共用トイレは1Fに集約しています。男子トイレ、女子トイレ、多機能トイレを設置して女子トイレには広いカウンターも設けてあります。また給湯室も2Fに集約。こちらには電子レンジ、電気ケトルもあり、カウンターで休憩をとることができるようになっています。一般的なオフィスビルには無い青山らしい建物と言えるのではないでしょうか。(日紫喜 公一）